季節ごとにさまざまな時候の挨拶があります。
慣用的な表現は、覚えておくと便利ですが、実際の天候を考慮して自分なりの言葉にすると、より気持ちが伝わりますよ。
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時候の挨拶とは?
儀礼的な挨拶状や内祝いのお礼状では時候の挨拶が欠かせません。
以下では、時候の挨拶の使い方や注意点、種類を紹介します。
時候の挨拶の使い方

時候の挨拶は、お礼状や手紙で頭語に続く書き出しの言葉です。
頭語とは「拝啓」や「謹啓」などで、お礼状や挨拶状には欠かせません。
時候の挨拶には、春夏秋冬の季節や天候などの言葉を使います。
たとえば「春色にわかに増し~」など、四季のある日本ならではの美しい風習かもしれません。
二種類の時候の挨拶

時候の挨拶には漢語調と口語調の二種類があります。
より格式高いのが漢語調で、口語調は親近感のある時候の挨拶です。
以下のように相手にあわせて選んでみてください。
- 漢語調
- ご年配の方やマナーに厳しいお相手へのお礼状やお手紙
- 口語調
- 仲のいい相手や親戚へのお礼状やお手紙
送り先さまへあわせて使う

時候の挨拶は送り先様にあわせて使用します。
たとえば3月に沖縄の人が北海道の人へお礼状を送る場合「春風が心地よい季節となりました」では違和感を感じるかもしれません。
送り先の気温や天候を考慮して選んでみてください。
月別の時候の挨拶と結びの挨拶
以下では月別に「時候の挨拶」の例文を紹介します。
お手紙やお礼状を送る相手にあわせて、ご利用いただければと思います。
1月の「時候の挨拶」と「結びの挨拶」
- 時候の挨拶(漢語調)
- 新春の候/厳冬の候/大寒の候/酷寒の候
- 時候の挨拶(口語調)
- さわやかな新年をお迎えのことと存じます/年明け早々でございますが…/松の内も過ぎて…/年が明け、厳しい寒さの中にも清々しさが感じられるこの頃です。/家族そろって郷里でお正月を迎えました。
- 結びの挨拶
- 寒さ厳しきおりから、お風邪など召しませぬよう/厳寒のおり、ご自愛ください。
2月の「時候の挨拶」と「結びの挨拶」
- 時候の挨拶(漢語調)
- 立春の候/余寒の候/晩冬の候/春寒の候/向春の候/梅花の候
- 時候の挨拶(口語調)
- 梅の便りが開かれるころとなりましたが…/梅のつぼみもやっとほころび…/立春が過ぎても厳しい寒さが続きますが…/少しずつ春めいてまいりました。/春色にわかに増し…/寒さの中にも早春の息吹が感じられ…
- 結びの挨拶
- まだまだ寒い日がつづきますが、どうぞ御身おたいせつになさってください。/春の訪れを楽しみにすることにいたしましょう。
3月の「時候の挨拶」と「結びの挨拶」
- 時候の挨拶(漢語調)
- 早春の候/春暖の候/春分の候/浅春の候
- 時候の挨拶(口語調)
- 日差しのやわらかさに身も心もはずむ思いです。/朝夕はまだ寒く…/桃の節句も過ぎ日ごとに春めいてまいりました。/桜の開花が待ち遠しいこのごろですが…/沈丁春の甘い香りがただよい、春の訪れを告げています。
- 結びの挨拶
- 不順な天候がつづいておりますゆえ、どうぞくれぐれもご自愛ください。/まだまだ寒さが残っております。お風邪など引きませんようお気をつけください。
4月の「時候の挨拶」と「結びの挨拶」
- 時候の挨拶(漢語調)
- 清和の候/陽春の候/桜花の候
- 時候の挨拶(口語調)
- 花冷えの日々が続いておりますが…/花の便りが各地から聞こえる頃となりました。/春風が心地よい季節となりました。/春陽まぶしい毎日が続いておりますが…/若草も日増しに伸びてまいりました。/うららかな季節となりました。
- 結びの挨拶
- 季節の変わり目、どうかご自愛ください。/そちらの花便りもお聞かせください。
5月の「時候の挨拶」と「結びの挨拶」
- 時候の挨拶(漢語調)
- 薫風(くんぷう)の候/新緑の候/立夏の候/葉桜のみぎり
- 時候の挨拶(口語調)
- 風薫るさわやかな季節となりましたが…/青葉の緑もすがすがしいころとなりました。/鮮やかな新緑に初夏の訪れを感じます。
- 結びの挨拶
- 御地ではまだ肌寒い日もあるかと存じます。どうぞおいといください。/庭のつつじが見ごろとなりました。一度お出かけください。
6月の「時候の挨拶」と「結びの挨拶」
- 時候の挨拶(漢語調)
- 初夏の候/入梅の候/向暑の候/麦秋の候
- 時候の挨拶(口語調)
- 雨に洗われて、庭の紫陽花の色が鮮やかです。/梅雨明けの青空が待たれる今日このごろです。 /梅雨冷えの肌寒い日が続いておりますが…/今日は久しぶりに青空が広がっております。/衣更えの季節になりました。
- 結びの挨拶
- 長雨が続きます。ご自愛くださいませ。/時節柄、お元気にお過ごしください。
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7月の「時候の挨拶」と「結びの挨拶」
- 時候の挨拶(漢語調)
- 盛夏の候/炎暑の候
- 時候の挨拶(口語調)
- 海開き、山開きの便りに心躍る季節となりました。/日差しが日増しに夏らしくなってまいりました。/夏空がまぶしい季節となりました。/天の川が美しい季節になりました。/夏祭りのにぎわいも楽しく…/厳しい暑さが続いておりますが…
- 結びの挨拶
- 猛暑のおり、どうかお体にお気をつけて…/夏風邪などお召しになりませぬよう…
8月の「時候の挨拶」と「結びの挨拶」
- 時候の挨拶(漢語調)
- 残暑の候/晩夏の候/立秋のみぎり
- 時候の挨拶(口語調)
- あいかわらず暑い日が続いておりますがお変わりありませんか/土用明けの暑さひとしお強く…/夏を惜しんで海や山へ出かけてきました。/どうやら暑さも峠を越したようです。
- 結びの挨拶
- 残暑厳しきおり、皆様方のご無事息災を心よりお祈りいたします。/夏バテなどなさいませんよう、ご自愛ください。
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9月の「時候の挨拶」と「結びの挨拶」
- 時候の挨拶(漢語調)
- 初秋の候/清涼の候/新涼の候/涼風の候
- 時候の挨拶(口語調)
- 九月とはいえ、まだ残暑が続いております。/台風一過の青空が澄み渡っております。/虫の音に秋の訪れを感じるころとなりました。/ひと雨ごとに秋も深まり…/実りの秋を迎えました。/日ごとに秋の気配が強まって参りました。
- 結びの挨拶
- 御地では朝晩はもうずいぶん冷え込むのでは…/季節の変わり目、十分お気をつけてください。/さわやかな秋をお健やかにお過ごし下さい。
10月の「時候の挨拶」と「結びの挨拶」
- 時候の挨拶(漢語調)
- 清秋の候/秋涼の候/秋冷の候/紅葉の候/菊薫る季節
- 時候の挨拶(口語調)
- すがすがしい好天が続く今日この頃です。/虫の音が聞こえる季節となりました。/銀杏の葉も日ごとに色づいてまいりました。/街路樹の葉もすっかり色づいて…/味覚の秋、芸術の秋となりました。/秋も日増しに深まってまいりました。/秋色いよいよ深まり、夜長の季節となりました。
- 結びの挨拶
- ご家族の秋もまた実りの多いものでありますように、お祈りしております。/秋冷のみぎり、お体を大切に。
11月の「時候の挨拶」と「結びの挨拶」
- 時候の挨拶(漢語調)
- 晩秋の候/向寒の候/初霜の候/暮秋の候
- 時候の挨拶(口語調)
- 朝晩の冷え込みも厳しくなってまいりましたが…/木枯らしに冬の訪れを感じる季節となりました。/落ち葉の舞い散る季節となりました。/ひと霜ごとに山も色づいてまいりました。/初雪の便りが届くころになりました。
- 結びの挨拶
- 向寒のみぎり、お風邪にはくれぐれも気をつけて/めっきりと冷えこんで参りました。御身大切にお過ごしください。
12月の「時候の挨拶」と「結びの挨拶」
- 時候の挨拶(漢語調)
- 師走の候/寒冷の候/歳末の候
- 時候の挨拶(口語調)
- 師走の寒さが身にしみる頃ですが…/クリスマスソングが聞こえるころとなりました。/今年も残すところあとわずかとなりました。/暮れもいよいよ押し迫り、あわただしくなってまいりましたが…
- 結びの挨拶
- 年末ご多忙のおりではございますが…/どうぞおすこやかに新年をお迎えになられますよう、お祈り申し上げます。







